きらきらと輝く大きな黒い瞳とゴージャスな純白のコートをまとっているマルチーズの気品は、「これ以上洗練された犬はいない」と評されるほど、多くの愛犬家を魅了し続けています。
マルチーズはかつて、さまざまな名前で呼ばれていました。「マルチーズ・テリア」「マルチーズ・スパニエル」「マルチーズ・プードル」「ビジョン・マルティアーゼ、メリータ・ドッグ」などなど。マルチーズのルーツはテリアではなく、スパニエル系と考えられています。
紀元前1500年頃、マルタ島に移住したフェニキア人が持ち込んだ犬で、小アジア方面からきたともいわれていますが、起源や血統については謎に包まれていて、定かではありません。船乗りたちに愛され、長い航海をともにした「マルタの犬」としてイソップ寓話にも登場します。
ギリシャやローマ時代の文献や絵画に残されている小さな白い犬が現在のマルチーズに似ていることから、この犬が当時の人々を魅了していたことがうかがえます。19世紀、マルタ島からビクトリア女王がマルチーズを取り寄せて飼った話が伝わると、人気犬種となり、一時は大変な高価で取引されたという逸話も伝わっています。
元気で遊び好き、利口で物覚えもよく、物腰はおっとりとした感じ。ただし、顔に似合わず大胆なところがあります。
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マルチーズのサイズ及び外観
- オス、メスともに体高20〜25cm、体重2〜3kg。
- 背中が水平でボディは短い。
- 頭部はやや丸みをもち、ストップから頭頂、ストップから鼻端までは同じようにバランスがとれている。
- 眼と眼の間は狭い。
- 眼色は暗色でブラックの縁取りがある。
- 鼻の色はブラック。
- 眼の縁取りと鼻の色は年ととるとともに濃くなる。
- 耳は垂れ、ふさ毛がある。
- 長くて豊富なコートにおおわれている尾は高い位置につき、背に乗っている。
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マルチーズの被毛とお手入れ
被毛はまっすぐで、体の両側に左右対称に垂れ下がり、毛は鼻先から尾の付け根まで続いています。
絹状のコートは地面に届くほど長いが、下毛はない。毛色はピュアなホワイトで、耳の薄いフォーンやレモンは好ましくないとされます。生まれたばかりの時には、耳のあたりに薄いフォーンのマーキングがあっても、2〜4ヶ月で白くなります。
涙焼けで目元が赤茶色に汚れてしまうので、毎日、目元を濡らしたタオルで拭いてあげます。
シルキーな純白のコートの手入れはていねいにしなければなりません。汚れてしまった後でブラッシングするとコートが傷むので、日頃の手入れをまめにするように心がけましょう。
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マルチーズの病気
- 膝蓋骨脱臼
- 涙流症
- 不正咬合
- 歯の疾患
歯根が浅いので、歯石がついて歯周病になるとどんどん歯が抜けてしまう。
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参考資料 「子犬の図鑑」 山と渓谷社 監修 今泉忠明 (2003年8月)
「世界の愛犬カタログ」 主婦の友社 監修 福山英也 (2002年10月)
「新 世界の犬図鑑」 山と渓谷社 解説 小島豊治 (2004年)
「犬のベストカタログ138」 日本文芸社 監修 佐草一優 (2002年4月)
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