パピヨンは優秀な牧羊犬で、その祖先犬はスペインのスパニエルの一種、16世紀に改良されて”ちっちゃなスパニエル”と呼ばれていたドワーフ・スパニエルです。
スペイン宮廷やフランス王室で寵愛を受け、マダム・ポンパドールやマリー・アントワネットといった歴史上の人物も、この小型でスマートな犬をこよなく可愛がったと伝えられています。
パピヨンはフランス語で「蝶」の意味で、顔から両耳にかかる模様が蝶々が羽を広げた姿に似ているところからその名前がつけられたのですが、英語でも「バタフライ・スパニエル」と呼ばれています。
たれ耳のタイプもいて、「ファレーヌ」と呼ばれますが、これはフランス語で「蛾」という意味です。もともとの原型はこのたれ耳だったと言われ、パピオンも小犬の時には耳がたれていますが、成長とともにだんだん立ち上がっていきます。
たれ耳タイプも認められていて、アメリカでも「蛾」を意味する「ファーレン」と呼ばれ、ヨーロッパでは「エバニエルナン(一寸法師のスパニエル)」、あるいは「コンチネンタル・トイ・スパニエル」と呼ばれています。
丈夫で環境への順応性が高く、まわりのものごとへの好奇心も旺盛です。訓練性が高く、サーカスの芸能犬、災害救助犬として活躍しています。
パピヨンはトイ・サイズの犬種のなかでは、最も従順で反応が良く、穏やかな性格の犬です。人にも犬にもフレンドリーですが、なかには神経質な犬もいます。
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パピヨンのサイズ及び外観
- オスは体高20〜28cm、体重4.5kg前後。メスは体高20〜28cm、体重は3.5kg前後
- 体長は体高よりやや長めで、背の線は水平なのが望ましい。
- 四肢はまっすぐで、スマートに伸びている。
- 頭蓋は小さく丸みがある。
- 眼は大きいアーモンド型で、眼色は暗色でlブラックの縁取りがある。
- 鼻は先端がやや平らで丸い。鼻の色はブラック。
- 口吻はとがり、頭蓋よりかなり細い感じ。
- 尾は高い位置につき、飾り毛が豊かで背中にアーチを描いて、リスの尾のように背負っている。
- 耳は、蝶が羽を広げたように幅広で大きく、先端に飾り毛がある。
生まれた時は白い部分より黒い部分、あるいは茶色い部分が多いが、だんだん淡く白っぽくなる。
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パピヨンの被毛とお手入れ
光沢のある絹状の被毛は、とくに胸、前肢のうしろ側、尾の部分が長くなっています。
後肢は乗馬ズボンをはいたように、美しい長い被毛が生えています。
下毛がほとんどないシングルコートなので、お手入れにはそれほど手がかかりません。
公認されている毛色はパーテイカラーのみで、ホワイトの地色にブラックやブラウンの斑が、頭頂部を含めて耳と眼にはいっているのが理想とされます。
被毛の手入れは、軽くブラッシングする程度でよいとされます。トリミングもしません。
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パピヨンの病気
低血糖の傾向があるので、空腹にさせないよう食事管理が必要です。
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参考資料 「子犬の図鑑」 山と渓谷社 監修 今泉忠明 (2003年8月)
「世界の愛犬カタログ」 主婦の友社 監修 福山英也 (2002年10月)
「新 世界の犬図鑑」 山と渓谷社 解説 小島豊治 (2004年)
「犬のベストカタログ138」 日本文芸社 監修 佐草一優 (2002年4月)
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