「小型のラフコリー」あるいは「シェルティー」の愛称で呼ばれるシェットランド・シープドッグは、イギリス最北端のシェットランド諸島原産の牧羊犬。小型の家畜の番をしていたスコットランドからきたボーダー・コリーの先祖といわれる犬と、クジラ漁のために北海に来た漁師が連れていたサモエドなどのスピッツタイプの犬との混血に、ラフ・コリーが混ざって作出されたという説があります。
シェットランド島の過酷な自然環境から植物も動物も大きくならないとされ、長い年月の間に小型化し、また小型犬との交配で現在の大きさになったと言われていて、「Toonie Dog(小作人の犬)」とか「Peerie(妖精のような犬)」と呼ばれていました。羊の群れを上手にコントロールできるという牧羊犬としての高い能力が評価されていました。
遊んでいる時に人のかかとにかみつくことがあるのは、牧羊犬としての血が騒ぐためだそうです。
イギリス本国では、「トウニー・ドッグ」(牧場の犬)から「シェットランド・コリー」へ、そして「シェットランド・シープドッグ」と呼び名を変えてきました。日本には昭和33年に紹介されました。
- 明るい性格で、感受性が強い。
- 従順で物覚えが良い。
- 家族に対して献身的な愛情を示す。
- 神経質でこわがりな性格の犬もいるので、幼犬の時から人や騒音に慣れさせ、社交的な性格を身につけさせる。また、ムダ吠えする犬もいるので、しつけが必要です。
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シェットランド・シープドッグのサイズ及び外観
- オスは、体高33〜38cm、体重9kが、メスは体高32〜37cm、体重は8kg
- 小さな身体はよく引き締まっている。
- 背は短くまっすぐで毛はかたい。
- 生まれたときは丸顔。1年ぐらいでマズルが延びてV字型の頭部になる。鼻筋はまっすぐで長く、色はブラック。
- 眼は中くらいのアーモンド型で、色はブラウンか、コートがブルーマールのものはブルーかシルバー、または薄いブルー。
- 高い位置につく小さい耳は、付け根から4分の3くらいのところで前方に折れる。
- 尾は長い。
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シェットランド・シープドッグの被毛とお手入れ
まっすぐな粗い上毛と密生した下毛のダブルコート。毛色はブラック、ブルーマール、トライカラー(ブラック、ホワイト、タン)、またはセーブルで、ホワイト&タン、ホワイト、タンのマーキングがあります。
ブラッシングは週に2度、約15分くらい。春は抜け毛がとくに多いので、手入れは念入りに。 |
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シェットランド・シープドッグの病気
- 眼疾患
コリーアイ、白内障
- 甲状腺機能低下症
- 股関節形成不全
- 関節疾患
- 動脈管開存症
- 聴覚障害
フィラリア予防薬の「イベルトクチン」を投与すると命の危険を伴うとされています。
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参考資料 「子犬の図鑑」 山と渓谷社 監修 今泉忠明 (2003年8月)
「世界の愛犬カタログ」 主婦の友社 監修 福山英也 (2002年10月)
「新 世界の犬図鑑」 山と渓谷社 解説 小島豊治 (2004年)
「犬のベストカタログ138」 日本文芸社 監修 佐草一優 (2002年4月)
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