この犬種は、300年以上も前からイギリス王族の寵愛を受けてきた「キング・チャールズ・スパニエル」の改良種です。
「キング・チャールズ・スパニエル」の起源は中国か日本の短吻種(鼻の低い犬種、パグや狆)ではないかという説を裏付けるように、鼻ペチャ、獅子っ鼻の風貌をしています。
「キング・チャールズ・スパニエル」をベースにして、もっと口吻の長い、穏やかな表情を持つ犬種として「キャバリア」が作られたのです。
「キャバリア・キング・チャールズ」とは、「騎士の王、チャールズ」という意味で、この犬種をこよなく愛したチャールズU世にちなんで名づけられたものです。チャールズU世の没後、この犬種の最も熱烈な支持者になったのがアルボロ公爵で、「白地に赤毛班の毛色」は、公爵の領地である「ブレインハム」と呼ばれています。
やや大柄になり、屋外でも飼える丈夫な犬種になったことなどから、イギリスではトイ・グループとしては、ヨークシャー・テリアに次ぐ人気犬種になっています。
「コンフォーター・スパニエル」、いやしのスパニエルとも呼ばれ、飼い主のひざや足を暖める、ノミをひきつけて、飼い主をノミから守るという役目を果たしていたそうです。
性格は、とても温和で明朗快活ですが、ものおじしない勇敢さも持っています。誰に対してもフレンドリーなので、子どもやお年寄りのいる家庭でも飼いやすい犬種です。 |
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キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのサイズ及び外観
- オス、メスともに体高は31〜34cm、体重は4.5〜8.5kg
- キング・チャールズ・スパニエルよりやや大型で、逞しい体つき。
- 肩は傾斜し、背はまっすぐで腰はよく張り力強い。
- 口吻は円錐形で、頭蓋は平らな感じ。
- 眼は暗色で丸くて大きいが、突出はしていなく、間が離れている。
- 鼻孔は大きめで開いていて、ストップは浅い。
- 耳は付け根が高く、長く垂れている。
- 尾は断尾してもよいが、3分の1以上切らないこと。
- 前肢はまっすぐで、後肢は筋肉が発達し、優雅だが力強い歩様を示す。
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キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの被毛とお手入れ
被毛は、絹糸状で長くて柔らかく、ほんの少しウェーブがかかっています。耳や四肢、尾には長い飾り毛があります。
毛色の呼び方に独特なものがあり、レッド単色を「ルビー」、レッド&ホワイトを「ブレンハイム(黄金色)」、トライカラーを「プリンス・チャールズ」と呼びます。その他にブラック&タンがあり、あわせて4種類になります。
なめらかで、やわらかい被毛なので、抜け毛も多く、毎日のブラッシングによるの手入れは不可欠になります。表面に浮き出て来た抜け毛はスリッカーですいて取り去り、その後ピンブラシで皮膚をマッサージするようにブラッシングします。仕上げに獣毛ブラシを使って毛をなで上げると美しい光沢が出て来ます。
シャンプーは最低でも月に1回は、低刺激性のシャンプーを使って、定期的に行うようにしましょう。
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キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの健康管理となりやすい病気
十分に運動させないと肥満になりやすい犬種です。
皮膚が弱いことから、皮膚病予防のためにもこまめなブラッシングなどのケアが必要です。
- 膝蓋骨疾患「膝蓋骨脱臼」
- 停留睾丸
- 心臓疾患 「僧帽弁閉鎖不全」
- 皮膚疾患
- てんかん
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参考資料 「子犬の図鑑」 山と渓谷社 監修 今泉忠明 (2003年8月)
「世界の愛犬カタログ」 主婦の友社 監修 福山英也 (2002年10月)
「新 世界の犬図鑑」 山と渓谷社 解説 小島豊治 (2004年)
「犬のベストカタログ138」 日本文芸社 監修 佐草一優 (2002年4月)
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