「シャンプーはなぜ必要なの?」

愛犬の臭いが気になるようになったら、それは皮膚に何らかのトラブルが起こっているサインです。むずかしく言うと、「常在菌の増殖による皮脂の分解臭」。

人間と同じように、犬の皮膚の表面には数種類の常在菌がバランスよく存在しています。そのバランスが外からの汚れや古くなった皮脂が入れ替わらずに残ることによって崩れると、菌が異常に増えて、皮膚のトラブルの原因になるのです。

欧米に比べると湿度が高い日本では、有害な細菌や真菌(カビ)による犬の皮膚疾患が多いとされています。特に梅雨から蒸し暑い夏場にかけては、犬の皮膚病は要注意です。


ブラッシングをきちんと行っていれば、犬のシャンプーは月に1〜2回で十分です。でも、ダックスフンドなど脂の分泌が多い犬種には、月に3回ぐらいはシャンプーすることもあります。被毛の状態を見ながら、臭ってきたなと感じたら洗ってあげて下さい。

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犬用のシャンプーは、「美容シャンプー」と「薬用シャンプー(医薬部外品)」に分けられます。

「美容シャンプー」
仕上がり感とシャンプー後の香りを重視しています。被毛のタイプ別に、犬種や毛質で選ぶ製品が主流となっています。

  • コンディショニング・シャンプー
    しっとり系で、犬種別、毛質別、毛色別などで選べるようになっている。長毛犬には被毛をしっとりさせる成分が多く含まれているもの、中・短毛犬用には被毛の張りを良くする成分が入っているもの、白毛用は汚れをしっかり落として、白い毛をより白くするもの。
  • クレンジング・シャンプー
    シャンプー前の下洗い用。サッパリ、スッキリ系
  • リンスイン・シャンプ
「薬用シャンプー」
皮膚病のコントロールだけではなく、皮膚を良い状態に保つためにも使います。
  • 保湿シャンプー
    適応症:アトピー性皮膚炎
  • 角質(脂質)溶解シャンプー
    適応症:脂漏症
  • 抗菌シャンプー
    適応症:膿皮症
  • 止痒性シャンプー
    かゆみ止めシャンプー(あまり効果は期待できない)
  • ノミ取りシャンプー
    残留性が不足しているため、持続効果はない

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「ノルバサンシャンプー0.5」(医薬部外品)

動物病院で使用される薬用シャンプーとして最も支持されているのが「ノルバサンシャンプー0.5」です。

「犬・猫の皮膚病治療用の薬用シャンプー」として、アメリカのフォートダッジ社が1973年に売り出して以来ずっと、獣医師に信頼を寄せられ、使い続けられているシャンプーです。


薬用シャンプーというと、皮膚病の犬・猫にしか使ってはいけないと思いがちですが、このノルバサンシャンプーは、皮膚病の予防のためにも普段から使えるシャンプーです。

  • 高温多湿な日本で繁殖しやすい細菌や真菌(カビ)などの皮膚病を予防する。
  • コンディショニング成分が入っているので、洗いあがりの被毛はフンワリしなやか。リンス不要。
  • 保湿効果があり、皮膚には低刺激性
    主成分の酢酸クロルヘキジンは無臭の殺菌剤で、従来の薬用シャンプーに比べて刺激が少ない。
ノルバサンシャンプー0.5で予防できる皮膚病の症状(例)
  • 表在性膿皮症
    初期症状としては、毛包に菌が増え、皮膚表面に小さな赤い発疹ができる。体のどこにでも発生するが、特に脇、股の内側、指間などの多く見られる。かゆみが強いため、犬がなめたり、ひっかりたりするので、悪化しやすい。抗菌性のあるシャンプーで洗い流し、菌の増殖を防ぐのが効果的。夏場に多い「急性湿疹」やしわの多い犬に見られる「間擦性皮膚炎」など。
  • マラセチア皮膚炎
    カビの一種である酵母菌によるもので、犬の耳垢にも見られる。脂っぽい皮膚の表面や分泌腺の多い指間などの皮膚炎。脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因のひとつでもある。

「ノルバサンシャンプー0.5」のホームページは、
WanWanTown  http://www.wanwantown.com

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「ノルバサンシャンプー0.5」成分表

成分 性質
酢酸クロルヘキシジン
  • 微生物に対する殺菌消毒効果に優れている。従来の薬剤と比べて、その効果はとても高く、黄色ブドウ球菌、真菌など60種類以上の細菌に有効。医療の現場でも皮膚の消毒や外科手術の前の手指の洗浄殺菌などにも使われている。
主剤
ヤシ油脂肪酸アミド 界面活性剤
ラウリン酸ジエンタノールアミド 界面活性剤
塩化ジアルキル(12−15)ジメチルアンモニウム 界面活性剤
ポリエチレングリコール6000 粘稠剤
青色1号 着色剤
フェニルエチルアルコール 芳香剤
酢酸ベンジル 芳香剤
塩酸 PH調節剤
精製水 溶剤
  • シャンプー中は、犬の目に入らないように注意して下さい。もし、入ったら続けて使わないで下さい。
  • シャンプー後、すすいだ後でもヌメリがあるように感じることがあります。これは、殺菌成分が皮膚ケラチンに結合して、効果を長時間持続させる作用があるためです。泡がきちんとすすぎ落とされていれば問題ありません。
  • シャンプー液は、室温15〜30℃で保存して下さい。
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「ノルバサンシャンプー0.5を使ったシャンプーの仕方」
  1. 犬の全身にぬるま湯(36〜37℃)をかけて、被毛にたっぷりと水分を含ませる。
  2. ノルバサンシャンプー0.5を原液で体全体に塗りつけて、2〜5分間、マッサージするように泡立たせる。治療的に使う場合には、皮膚の悪いところからやり始め、それから全身に広げる。
  3. 毛の流れに沿って、上から下に押し出すようにやさしく洗う。ゴシゴシ強くもみ洗いすると毛が絡んだり、折れたりして痛む。(余分な皮脂、汚れを取り除く。抗菌成分、酢酸クロルヘキジンが細菌や真菌から皮膚を守る。)
  4. そのまま5分間待つ。
  5. ぬるま湯でしっかり洗い流す。
  6. このシャンプーはコンディショナー入りなので、リンスは不要。
  7. タオル、ドライヤーで十分に乾かす。