フードで体質改善!!抵抗力と自然治癒力を養う食餌 
   
■病気のときには病気用の食事、ヒトも動物も同じです!!
■「WALTHAM」(ウォルサム)という名前のペットフードを知っていますか?

   実はこのドッグフードは、ペットショップでもホームセンターでも買うことができません。なぜなら、売っているのは動物病院。獣医師がペットの病気のときに行う食事管理や健康維持のために奨める「食事療法食」や「健康維持食(総合栄養食)」だからです。

 人でも、病気になったり入院したりすると、薬による治療に加えて、その病状に合わせた食事管理をしますね。たとえば糖尿病のときの低カロリー・低糖食や心臓病のときの減塩食など、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 この考え方はペットでも同様で、現在では下記のように、さまざまな病気のときの食事管理用のフードが開発されています。

 最近は、獣医療の発達や飼育環境の快適化、栄養豊富なペットフードの普及などにより、感染症で亡くなるペットが減って平均寿命が延び(犬:11.9歳、猫:9.9歳 東京農工大・日本愛玩動物協会より)、その代わりに肥満や生活習慣病、アレルギー等の病気が増えてきていますので、「食事管理」の重要性はますます高まっています。

☆現在発売されている主な食事療法食の対応疾患

・食物アレルギー ・皮膚疾患 ・消化器疾患 ・高脂血症 ・肝疾患
・腎疾患 ・心疾患 ・糖尿病 ・関節疾患 ・肥満
・下部尿路疾患(尿石症)  など
 
 また近年では、「病気になってから治療する」に加えて、「病気にならないように健康管理する」という考え方も広まってきており、健康を維持するための食事にも注目が集まっています。特に、ある病気になりやすいペットに対しては、その病気になりにくい栄養組成のフードなども開発されています。

 WALTHAM(ウォルサム)はこのような「食事療法食(ウォルサム食事療法食)」や病気のリスクを低減することを考慮した「健康維持食(ベッツプラン)」につけられたペットフード名なのです。

WALTHAM(ウォルサム)って誰が作ってるの?信用できるの?

   WALTHAM(ウォルサム)は、ペットフードのブランド「ぺディグリー」「シーザー」「カルカン」などで著名なマスターフーズ社が製造・販売しているフードです。その名の由来は、マスターフーズ社がペット栄養学を専門に研究するために設立した「ウォルサム研究所」です。

 ウォルサム研究所は、イギリスのロンドンから北に160kmのところにある、レスターシャー州という田園地帯にあり、犬200頭以上、猫450頭以上、鳥250羽が飼育されています。そこで、何世代にもわたって行われたペットの栄養学研究をベースにして、さまざまな疾患を抱えた動物の食事管理のための食事療法食が開発されたのです。

 





☆代表的な食事療法食☆(皮膚疾患と肥満)

皮膚疾患(皮膚炎)のときの食事管理

   皮膚を一つの臓器と考えるとその重量は体重の約20%であり、最大の臓器とも言われています。この皮膚は新陳代謝によって日々生まれ変わり、人で約1ヶ月、犬や猫では約3週間で入れ替わります。(これを皮膚のターンオーバーといいます。よく化粧品の広告などで目や耳にしますよね。) この毎日生まれ変わる皮膚の原材料はどこから来るのでしょうか?答えは「食事」です。皮膚の状態は、食事の内容を反映する「栄養のバロメーター」と言われるゆえんはここにあります。つまり良い皮膚を作るためにはバランスの取れた良い食事が必要なのです。

 皮膚炎とは、ノミアレルギー、アトピー、膿皮症、食物アレルギー、脂漏症などが原因になって皮膚に炎症が起きている状態です。

 皮膚疾患(皮膚炎)の治療は、その原因を取り除き(原因療法)その症状を抑える(対症療法)ことが基本であるとともに、健康な皮膚を作る材料を供給することが重要です。

 この場合の食事管理のポイントは、炎症の原因となる物質を含まず、皮膚の健康に良い成分を含み、皮膚に充分な栄養を供給するバランスの取れた消化の良い食事ということになります。


「WALTHAMの皮膚疾患の犬のための食事療法食」

スキンサポート(SKIN SUPPORT)

 
アトピー性及びアレルギー性の皮膚疾患の犬のための食事療法食

(ドライタイプ/1kg,3kg,8kg)(391kcal/100g)

主原料に低アレルゲン性とされるタンパク質(カペリン)と炭水化物(米)を使用。

皮膚細胞をサポートするため、抗活性酵素物質を含有。

抗炎症作用をサポートするω3脂肪酸(EPA,DHA)を含有。

スキンバリア効果をサポートするアミノ酸(プロリン、ヒスチジン)、ビタミンと治療プロセスを強化するアロエ、クルクミンを含有。

セレクトプロテイン(SENSITIVITY CONTROL)


食物アレルギー(皮膚疾患・消化器疾患)の犬のために、低アレルゲン性で消化性の高い原材料を使用。
(トレイタイプ1.チキン&ライス100g)(130Kcal/100g)
(缶タイプ1.チキン&ライス200g/420g)(129Kcal/100g)
(缶タイプ2.ダック&ライス200g)(125kcal/100g)
(ドライタイプ キャットフィッシュ&ライス1kg/3kg/8kg)(357kcal/100g)
(ドライタイプ カペリン&タピオカ1kg/3kg/8kg)(348kca/100g)
主原料に低アレルゲン性とされるタンパク質(チキン、カペリンなど)と炭水化物(米、タピオカなど)を使用。
抗炎症作用をサポートするω3脂肪酸(EPA,DHA)を含有。
皮膚の健康をサポートするため、皮膚の水分喪失を抑える亜鉛−リノール酸複合体などを増強。
フラクトオリゴ糖とゼオライトが腸内細菌バランスを整え、腸粘膜を保護。

低分子プロテイン(HYPOALLERGENIC)


 
食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬のためにアレルギーの原因となりにくい加水分解したタンパク源を使用。

(ドライタイプ1kg/3kg/8kg)(418kcal/100g)

皮膚の抗炎症作用をサポートするω3脂肪酸(EPA,DHA)などを増強。

フラクトオリゴ糖とゼオライトが腸内細菌バランスを整え、腸粘膜を保護。


「WALTHAMの皮膚が敏感な犬のための健康維持食」

ベッツプラン・セレクトスキンケア


(ドライタイプ1.5kg、3.5kg、6.5kg、11.5kg)

主原料に低アレルゲン性で消化性の高い七面鳥肉と米を使用。

腸内の善玉細菌を育て腸の働きを整える、可溶性/不溶性食物繊維を配合。

皮膚の健康と被毛の光沢のためのリノール酸および亜鉛を強化。


肥満(減量)のときの食事管理

   肥満とは、正常以上に太ってしまうことをいいますが、獣医療一般的には、その動物の適正体重より15%以上体重が重いことをいいます。
 人の肥満はさまざまな病気を引き起こす原因になることはよく知られていますが、ペットでも同じです。

1. 関節、運動器に負担を与え疾患を誘発
2. 心臓・循環器系、肝機能の低下
3. 呼吸器系の異常を誘発
4. 繁殖能力の低下
5. 手術時の危険性の増加(麻酔薬が効かなかったり、麻酔から覚めずらくなったりする)
6. 皮膚炎
7. 糖尿病

これらは、肥満による悪影響の代表的なものです。

△減量△

   肥満を解消するために、単に通常の食事量を減らすことは奨められません。なぜなら通常のフードは、通常の維持カロリー必要量に合わせて各栄養素のバランスがとられているからです。このようなフードを量だけ減らして減量しようとすると、必要な栄養素が不足して栄養失調になる恐れがあるからです。特に大きな影響が考えられるのがタンパク質です。タンパク質が不足すると筋肉からタンパク質が動員され、体脂肪は減らずに筋肉が減ってしまうということが起こってしまいます。この場合、一時体重は減りますが、減量後、食事量を元に戻すとカロリーを消費してくれる筋肉が減っているので、カロリーが過剰になりやすく、また肥満してしまう危険性が高いのです。

健康的に減量を成功させるためには、減量のためにカロリーを減らしても、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が充分摂取できるように特別に栄養成分を調整した減量用食を与えることが重要です。

△肥満予防、減量後の体重管理△

   まだ肥満ではないけれどもちょっと体重が気になる、減量は成功したけれどもその後のフードはどうするのか。そんな心配は誰にでもあると思います。特に食いしん坊のペットを飼っている場合には切実かもしれません。

 実際は、どんなフードでもカロリー量さえ適正にコントロールされていれば、肥満の心配はありません。しかしながら、なかなか思うとおりにいかないのも事実です。そんなときには、量の割にはカロリーが少ないフードや糖の吸収をスローダウンさせる食物繊維などを含有した、肥満のリスクを減少させるフードも開発されています。

 もちろん、このような食事でも量をあげすぎれば(カロリーを摂りすぎれば)太ってしまいますので、カロリーコントロールは必須です。
 

WALTHAMの肥満の犬のための減量用療法食」

減量サポート(OBESITY)

減量を必要とする犬のための食事療法食

(ドライタイプ/1kg,3kg,8kg)(328kcal/100g)

給与量を制限した場合でも、必要なタンパク質やビタミン・ミネラル等が充分に摂取できるように調整。

体重過多により負担がかかる関節の健康を維持するため、コンドロイチン、グルコサミン配合。

健康な皮膚と毛ヅヤをサポートするため、ω3およびω6脂肪酸量を調製し、銅、亜鉛を強化。


「WALTHAMの肥満の犬のための健康維持食」

「Vets Plan1 ウェイトケア」 

(ドライタイプ1.5kg/6.5Kg)

脂肪含有量を適切に調整

腸内の善玉細菌を育て、腸の働きを整える

可溶性/不可溶性食物線維(シュガービートパルプ、フラクトオリゴ糖)を配合

皮膚の健康と被毛の光沢のため、リノール酸及び亜鉛を強化。
 
*:WALTHAM(ウォルサム)食事療法食およびVets Planは獣医師の指導に従ってご使用ください。